最近のChatGPT、画像生成の機能がすごく進化しました。
テキストで「こういう画像がほしい」と伝えると、まるでプロのイラストレーターが描いたようなクオリティの絵を一発で出してくれます。
「光の洞窟を探検する侍たち」「猫と宇宙人が農業会議をしている」みたいな変な設定でも、しっかりリアルに再現してくれるのはやっぱり驚きです。
でも最近、ちょっとだけ使ってて違和感を感じるようになりました。
■ 言ったことはちゃんとやってくれる。でも、それだけ?
以前のChatGPT(DALL·Eベースの画像生成)では、曖昧な指示にもいい感じで“想像”して返してくれる場面が多かったです。
「こういう雰囲気でお願い」とか「何か面白くして」だけで、こちらの期待を超えるような“遊び心ある画像”が出てくることもありました。
ところが最近は、「背景だけが変わっただけ」「色味だけ修正された」みたいな、まじめで忠実すぎる画像が返ってくるようになった気がします。
■ なぜ“言うこと聞きすぎ”になったのか?
今回のアップデートで導入された画像生成機能は、ユーザーの指示をできる限り正確に反映するように進化しました。
- 「明るくして」と言えば明るく、
- 「猫を右に移動して」と言えば右に移動、
- 「帽子を追加して」と言えばちゃんと帽子が追加される。
こうした細かい修正や指示が正確に反映されるのは大きなメリットです。
特に、資料作成や広告デザインなどではすごく助かります。
でもその一方で、「自由な想像」や「予想外の発想」が出てきにくくなったんですよね。
■ 想像の余地が減った感じ
たとえば「このシーンを大胆に変えて」と頼んでも、
返ってくるのは「背景がちょっと変わった」「登場人物の向きが反転した」程度。
「そうじゃない、もっとガラッと世界観ごと変えてほしい!」というこちらの期待は、なかなか伝わりません。
結果として、**“言った通りにはなるけど、思った通りにはならない”**という、もどかしい状態に。
■ 今まで通りに“遊び”を出すにはどうすればいい?
実は、少しだけ言い方を工夫すると、ChatGPTはまた“面白い発想”を返してくれることがあります。
以下は僕が試してうまくいった例です:
①「雰囲気は保ちつつ自由にアレンジしてください」
→ 指示を守りすぎずに、想像力を働かせてもいいよ、と伝える。
②「この画像を別の角度やシーンで再構成してください」
→ 構図や物語展開を変える許可を出すことで、発想が広がりやすく。
③「この続きをあなたの想像で描いてください」
→ ストーリーに余白を与えると、キャラクターや世界観に広がりが出てきます。
こういった“許し”を入れることで、ChatGPTも創造的な提案をしてくれることが多いです。
■ まとめ
ChatGPTの画像生成は、たしかに進化しています。
描写の正確さ、修正の自由度、日本語の文字まで使える細かさ――どれも大きな進歩です。
でも、使っていて感じるのは、想像の“余白”が狭くなったことへの少しの寂しさ。
言った通りにはなる。でも、思った通りにはならない。
そんなときこそ、「もっと自由にやっていいよ」というスタンスをこちらから伝えるのがコツかもしれません。
これからもAIと“いい関係”で創作していくために、ちょっとした声のかけ方を工夫してみるのも楽しいですよ。
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