
ChatGPTの新モデル「GPT-5」を、開発者ではない一般ユーザー目線でまとめました。
何が変わったのか/どう使うべきかに加えて、レガシーモデル(GPT-4o)へ切り替える手順と、最近よくある不評点もコンパクトに解説します。
1. GPT-5で何が変わった?(要点)
- 理解力と安定性が向上: あいまいな依頼や長文でも意図をくみ取りやすい。
- 「GPT-5 Thinking」モード: 深い推論や丁寧な検討が必要な時に選べる。
- 会話の持続力: 長い会話でも文脈を保ちやすく、続き作業がスムーズ。
- 安全性の強化: 誤情報や不適切表現の抑制がより厳密に。
- (一部環境で)外部連携: Gmail/カレンダー等と連携して実務タスクを支援。
2. 使いやすくなった点
- 精度と理解力の向上: 条件が多い依頼でも筋の通った回答になりやすい。
- Thinkingモードで精密化: 調査・企画・学習で抜け漏れが減る。
- 安全性強化: 家庭・教育・社内などでも使い回しやすい。
- 文脈保持力: 連載記事の執筆や長期相談が進めやすい。
- 外部連携: 下書き作成・予定整理など日常タスクの自動化(対応環境)。
3. 使いにくくなった点
- 創造性が控えめ: 安全重視で突飛なアイデアやブラックユーモアが出にくい。
- 説明が丁寧すぎ: 要点だけ欲しい時に冗長に感じる場面がある。
- Thinkingはやや遅い: 精密さと引き換えにレスポンスが重くなる。
- 無料枠は制限あり: 長時間作業や連続利用はPlus/Proが向く。
4. どう使い分けるべきか(早見表)
| シーン | 推奨モード | ポイント |
|---|---|---|
| 日常の質問/軽作業(要約・添削・買い物メモ) | GPT-5(通常) | 短め依頼+条件指定(「箇条書きで3点」など)で時短。 |
| 調査・企画・学習(比較・根拠・手順化) | GPT-5 Thinking | 前提・条件・評価基準を先に渡すと精度UP。最後に要約も依頼。 |
| 創作・アイデア出し | GPT-5(通常) | 「もっと大胆に」「遊び心強めで」など温度感を明示。 |
| 仕事の下書き(メール・議事メモ・提案骨子) | GPT-5(通常)/Thinking | 骨子→詳細化→整形の順で依頼すると速い。 |
| とにかく速く答えだけ欲しい | どちらでも可 | 「結論を一文で」「要点3つ」などアウトプット形式を固定。 |
5. 上手に使うコツ(テンプレつき)
- 最初にゴールを書く: 例「目的:◯◯用の300字要約が欲しい」。
- 条件を箇条書き: 文字数・対象読者・トーン・禁止事項。
- 段階依頼で品質UP: 叩き台→修正指示→仕上げ校正。
- 冗長対策: 「結論→根拠→補足の順で」「100字以内で」。
- 無料枠節約: 作業を章ごとに分割し、重要部分から先に。
コピペ用・最初の指示テンプレ
目的:◯◯のための要約/草案が欲しい。 条件:①対象読者=◯◯ ②文字数=約◯字 ③トーン=◯◯ ④出力形式=箇条書き 出力順:結論→根拠→次のアクション 不足があれば最初に質問してから進めてください。
6. レガシーモデルの表示とGPT-4oへの切替手順
以下はユーザーの実機スクショに基づく手順です(Androidアプリの例)。
- 左上のメニュー(≡)→ 設定 を開く。


- 一般 タブで 「レガシーモデルを表示」 を オン にする。

- チャット画面上部のモデル名をタップ → Legacy models を開く。

- GPT-4o(Legacy model)を選択。

- モデル選択はチャットごと: 既存スレッドは選択が固定されることがあるため、切替後は新規チャットを作ると確実です。
- 機能差: 一部の新機能はGPT-5限定。4oは軽快さと自由度で選ぶイメージ。
※【2025/8/17追記】その他のモードも追加になりました

7. GPT-5の不評・賛否まとめ(よくある声)
ポジティブ
- 理解の的確さ・安定性が増し、実務で使いやすい。
- Thinkingで網羅性・論理性が向上。
- 誤情報や危険な出力が減った安心感。
ネガティブ(不評ポイント)
- 安全性が強すぎて創作が無難: ユーモアや尖った表現が抑えられる。
- 口調が“お行儀良すぎ”: 企業文書っぽく、カジュアル感が薄い。
- Thinkingが遅い: 速答が欲しい場面ではストレス。
- 制限・コスト面: 無料枠やリクエスト制限に当たりやすい時間帯がある。
対策:創作時は「もっと大胆に/くだけた口調で/オチを付けて」などトーン指示を明示。速さ重視や自由度重視なら 4o に切替、精密さ重視なら 5 Thinking を選ぶ、といった使い分けが有効です。
8. まとめ
GPT-5は実用性の底上げが大きな進化。ふだんは高速な通常モード、正確さや網羅性が重要なときはThinking、自由度や軽快さを求めるときは4o(Legacy)という三択で考えると失敗が減ります。
目的・条件・出力形式を先に伝えるだけで、成果の安定感が一段上がります。
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