最終更新：（JST）
OpenAIが開発したAI動画生成ツール「Sora2」が世界中で注目を集めています。 Web版とiOS版がすでに公開され、招待コードを入手できたユーザーからは「音声付き動画が作れる」「リアルすぎる」といった報告も増えています。 一方で、Androidユーザーからは「アプリはいつ出るの？」「Google Playにある“Sora2”は本物？」といった声が相次いでいます。
この記事では、2025年10月時点で判明しているOpenAI公式の発表・海外メディアの報道・最新の注意喚起をもとに、Sora2 Android版の現状を整理します。
Sora2のAndroid版はまだ未発表｜似た名前の便乗アプリと“招待コード”詐欺に注意
公式の提供状況
まず、OpenAI公式の説明によると、Sora2は以下の2つの方法で利用可能です。
OpenAIヘルプセンターでは、明確に次のように記載されています。
「Sora 2 is available on the Sora iOS app and on sora.com. The Sora app is not available on Android.」
（Sora 2 は iOSアプリおよび sora.com で利用可能です。SoraアプリはAndroidでは利用できません。）
さらに、同ページでは「We are slowly enabling access to the Sora app and Sora 2.（段階的にアクセスを拡大している）」とも書かれており、 将来的なAndroid対応を否定してはいません。 （出典：help.openai.com）
Android版の開発とリリース見通し
複数の海外メディアによると、Android版の開発はすでに内部で進行しているとみられます。
- Engadget は「現時点ではAndroid版に関する発表はない」としつつ、「OpenAIが今後の展開を予定している」と報道。 （Engadget 記事）
- VentureBeat では「An Android mobile app is in development（Androidモバイル版は開発中）」と明言されています。 （VentureBeat 記事）
- The Verge も「Android版リリース時期については現時点で言及がない」と報じています。 （The Verge 記事）
これらの報道を総合すると、OpenAI社内ではAndroid版の開発が進行中である一方、 正式リリース時期は未定であり、招待制が続く間は限定的な提供に留まる見通しです。
招待コード制度とアクセス制限
現在のSora2は招待コード制（Invite Only）での提供が続いています。 iOSアプリやWeb版の初期ユーザーから「コードを入手できた」「入力画面が出た」という報告がある一方で、 多くのユーザーが「まだコードが届かない」「入れない」と投稿しています。
Engadgetによれば、「Sora 2は一部ユーザーへの段階的開放中であり、誰でも自由に利用できる状態ではない」とのこと。 コードの配布は徐々に進められているものの、Android版へのアクセスは含まれていません。 （Engadget 記事）
また、OpenAIフォーラムでは「コードをSNS上で譲る」「DMで販売する」といった詐欺報告も増えており、 公式以外の経路でコードを入手するのは危険です。
BingアプリでのSora体験
興味深いのは、Microsoftが提供する「Bingアプリ」にSoraモデルが一部統合されている点です。 2025年9月のTechRadar報道によると、Bingのモバイルアプリ（iOS/Android）から「Sora Video Creator」機能を使うことで、 無料で短い動画を生成できるようになっています。 これはOpenAIの技術を利用しているものの、純粋なSora2アプリではなく、Bing側の統合機能です。 （TechRadar 記事）
つまり、Androidでも「Soraの技術を試す」ことは可能ですが、 OpenAIが提供する正式なSora2アプリとは異なるため、混同しないよう注意が必要です。
偽アプリと詐欺への警告
現在、Google Play上には「Sora2」「AI Video Creator」などを名乗る複数のアプリが存在しますが、 その多くはOpenAI公式ではなく、第三者による便乗アプリです。
実際に、OpenAI公式コミュニティでも「Soraを名乗るアプリは詐欺の可能性がある」との警告が出ており、 これらのアプリをインストールすると、広告目的のトラッキングや個人情報の収集が行われるリスクがあります。 （OpenAI Community Forum）
「開発元がOpenAIではない」「説明文に“Sora2”“AI Video”“Seadance”など複数ブランド名が並んでいる」場合は、 公式アプリではないと判断してよいでしょう。
まとめと今後の見通し
- 2025年10月時点で、Sora2のAndroid版は正式発表・配布されていません。
- OpenAIはAndroid対応を「開発中」としており、今後段階的に展開される可能性が高いです。
- 現状で利用できるのは、iOS版・Web版（sora.com）・Bingアプリ内機能のみ。
- Google Play上の「Sora2」を名乗るアプリは非公式・便乗アプリの可能性が高いため、インストールは避けましょう。
- 招待コードは限定的に配布中ですが、公式以外からの入手は危険です。
OpenAIはSoraを「映像生成AIの中核プロジェクト」と位置づけており、今後Android対応を含むグローバル展開が行われる可能性があります。 公式ヘルプでは「We are slowly enabling access」という表現が使われており、 時間をかけて全プラットフォームへ展開する計画が進行中と考えられます。
ユーザーとしては、SNS上の非公式情報や「早期アクセス」などをうたうサイトには十分注意し、 OpenAI公式サイトやApp Store、Bing公式アプリなど、信頼できる経路でのみアクセスすることをおすすめします。
